「整体」の理論とは。

体にどこか不調が起こるとき、そこには必ず「原因」が存在します。
その「原因」が明確で、その「原因」を把握し、取り除くことができれば、体の不調は無くなっていくはずですね。
しかし、一般的には、その人の不調に関して本人が「これが原因」と思い込んでいても、実は「他に原因がある場合」もありますし、さらに「他にも別に原因が混在」している場合もありえます。
「整体」での基本理念は、「患者を治す」ということではなく「自分の力で治っていくように促す」ということです。
基本的には人間には計り知れない「自然治癒力」が備わっており、この力が発揮されているときには「なんらかの外的な原因要素」が関わったとしても、「痛みを生じない・病気にかからない」ものです。
さらにもし「痛みが生じた・病気になった」場合でも、「自然治癒力」が作用すれば、安静にし、栄養を摂ることで回復していくもの。
しかし体のさまざまなバランスが崩れることで、「自然治癒力が低下」してしまうと、今までなんでもなかった原因要素が加わっただけで、「痛みが生じたり病気になってしまう」のです。
しかもそれがなかなか治らない、ということになってしまうんですね。

「整体」では体の原因と、日常の原因を探る。

単に肩こりが起こったとしても、「自然治癒力」が高ければ、ちょっと安静にしただけで治りますが、慢性的に肩こりしているなら、「なんらか体に不調を回復できない原因がある」ということ。
それらを「整体」では「体のバランス・筋肉のバランス」を見ることで突き止めていきます。
いくら肩こりの治療を行っても、普段姿勢が悪くて骨格が歪んでしまった状態なら、また「再発」するからです。
さらに不調はこういったバランスだけでなく、「日常生活」や「ストレス」などによっても影響があるもの。
問診では生活習慣などにも原因要素がないかどうか、探っていくのです。